PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

コラム「国語の教科書」第2部

前回の続き。




次に国語の教科書に掲載されている作品について考え進めていこうと思います。

皆さんは教科書に載っている作品で印象深く忘れられないものはありますか?

(国語に興味がない人にはタブーな質問ですね)


私は何作品かありますよ。

まず、ごんぎつね。
中島敦の山月記。
吉野弘のI was born。
芥川龍之介の羅生門。



ごんぎつね

小学校の教科書に載っていたごんぎつねの話は、

授業の進行に関係なく読み進めて涙が止まらなくなった。

小学生に読ませるには早いような、感受性を育てる為には必要であるような心がしめつけられる作品だ。

未だに涙なしに読む事は出来ない。

読後の絶望感、実在しない物語の中のゴンの悲哀。

国語の教育は、言語教育のみならず情操教育にも一端を担う。



I was born-吉野弘

吉野弘のI was bornは散文詩として紹介される。

散文詩と短い小説の区別は私には分からないし、そもそも不可能だろう。

但し、吉野弘は詩人のあるし、吉野弘の詩集に掲載されている事からもこの作品は間違いなく散文詩だ。

この詩は散文詩というジャンルを紹介するという役割も果たしている。

I was bornを読んで生まれる感情は、切なさや苦しさ、

寂しさという言葉では到底言い表す事が出来ない。

自分のいる世界が冷たくなって、自分の時間だけが止まり、

思考回路だけが冴え渡り、何かから取り残された様な不安感。

人によっては好き嫌いはあるだろうが、こんなに人の感情を揺さぶる詩をあまり見た事がない。



羅生門-芥川龍之介

芥川龍之介を読んだ事はなくても聞いた事がない人は日本人ではいないだろう。

羅生門は、今昔物語の羅城門を礎に芥川の解釈を交えた短編小説だ。

下人の葛藤、心情、意思の変化が短編にも関わらずお如実に表現されている。

この作品も、読後感は何ともいえない。

無常感、とでも言えばいいだろうか。

人の生きていく様の虚しさを、小説の中に感じることが出来る。

ある程度の年齢になってからではなく、思春期だからこそ感じられるものかもしれない。

私の学校の教科書にはもちろんの事、ほとんどの教科書に掲載されているのではないだろうか?

羅生門を思春期に読むという機会を教科書が作っている。



山月記-中島敦

最後に中島敦は山月記について。

日本の高校に通った人ならまず読んでいるであろう。

私はこの作品を読んで、中島敦に興味を持ち、全集を購入した。

(もし興味がある人がいたら別の作品についても書きたい)

作品を教科書に載せるという事は、門戸を開き作家を知らしめる事でもある。

山月記は高校2年の教科書に載っている事が多いという。

ちょうど漢文を習って読み下せるようになった頃だろうかね。

ここであえて、山月記の傑作である作中の漢詩を載せよう。


偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 
今日爪牙誰敢敵 当事声跡共相高
我為異物蓬茅下 君已乗気勢豪 
此夕渓山対明月 不成長嘯但成


特に最後の「不成長嘯但成」が秀逸である。

作品を読んでこの詩が出た辺りではもう涙が止まらなかった事を思い出す。

読んだことがない人がいるなら、是非読んでほしいので細かく解説するのは、

あえて控えようと思うが、人生に影響を与えるほどの作品ある事だけはここで言っておきたい。




この様に国語の教科書には、日本語教育という目的の元に、

厳選あれた国内の各ジャンルの最高傑作が掲載されている。


国語の教科書は、日本語教育を修了し終えた私達にとって不要なものではなく、

新たな作品に出会うための道標にも成り得る。

もし、まだ教科書を捨てずに持っていたら読み返してみてほしいです。


もしかすると当時には気づかなかった傑作に出会うことが出来るかもしれないね。


以上。



ちなみに今回自分が重要視したのは文字数です。

余談は抜きにして、前回と今回のを合わせると大体約2300文字ほどですかね。

目標として2000は超えたいと思って書きました。


前に財前さんが長文短文の記事で似たような事を言ってた気がしますが、

BLOGで文字数を決めて記事を書いてみると結構面白いかもしれませんね。



一応今後の予定

・政治経済について真剣に書く
・最近問題視されているSNSを利用して画像を張り犯罪行為を行う人について
・大学時代の合コン話(3種程)
・メイプルのあるある話(リレミトのも交えて)
・銭湯のサウナの中でオ○ニ-して、○○を敷いてあるタオルにぶっかけた話


まぁ、物語と同じようにあくまで予定でやる気次第なんですけどね。


スポンサーサイト

| 真面目シリーズ | 00:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://osakashann.blog19.fc2.com/tb.php/1013-836679b6

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

健康食品